とある小学校で、一人の少年が教室で行方不明となった。その教室はまるで、津波にでも飲み込まれたかの如く、荒れ果て水浸しとなっていた。
 そこに残された学級ノートには、少年の字が綴られていた。

 あいつが、あいつがすぐそこまで来ている。椅子や机でバリケードを作ったけど、あいつにはなんの障害にもならないだろう。
 海底を這いずる者。それが、あいつの名だ。あいつは海底だけでは飽き足らず、地上へと這い出てきた古代の神の末裔だ。
 背後で、扉が軋む音がする。あいつだ。もう、時間が無い。あいつは今にでも、僕を

 少年の字は、そこで途切れていた。残された者に、何が起きたのかは解からなかった。
 ただ、一つだけ解かる事があった。このネタは、駄目だと言う事だ。